おすすめ度5/5。凄い作品。犯罪者の弟として差別に苦しむ主人公に生き方を示唆する、ある人物の言葉がとても印象的。この部分だけでこの本を読む価値があります。また、いろいろな立場から犯罪者の家族や差別について考えさせられます。 東野 圭吾『手紙』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。本格推理から学園ミステリー、パロディー小説や絵本など、さまざまな作風で読者を魅了しつづける著者が、本書でテーマに据えたのは、犯罪加害者の家族。 出身地:大阪府大阪市生野区 生年月日:1958年2月4日 デビュー作:放課後(第31回江戸川乱歩賞を受賞) ⇒東野圭吾の人気おすすめ小説ランキングベスト3から見る. 映画にもなりました。脳移植をした主人公・成瀬純一の性格が徐々に変わっていく恐怖。まさに 「変身」 です。脳移植したら元の持ち主の性格や嗜好などが影響するのか。以前の自分ではいられなくなるのか。月に一度、強盗殺人の罪で服役中の兄・剛志から 弟・直貴のもとに手紙が届く。しかし、ことある事に「強盗殺人犯の弟」というレッテルをはられ・・・。13時13分からの13秒間、地球は“P‐13現象”に襲われるという。何が起こるか、論理数学的に予測不可能。その瞬間―目前に想像を絶する過酷な世界が出現した。なぜ我々だけがここにいるのか。生き延びるにはどうしたらいいのか―。あまり本を読まない人も読みやすい。読書初心者にもオススメです。問答無用で読むべき絶品小説です。これを読まずにして東野圭吾は語れない!【超おすすめ】4冊を厳選しました。小説ってキャラが大事です。個性的だったり、人間味を感じられたり・・・。哲朗は10年ぶりに、かつての仲間と再開した。でも女性であるはずの彼女は男の姿だった・・・。加賀恭一郎シリーズです。それだけでも読む価値あり。加賀さんの教師時代のエピソードも描かれています。犯人が早めに判明するのですが、その後の展開に目を見張りました。玲斗は 不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまう。そこへ突然弁護士が現れ、依頼人の命令を聞くなら釈放してくれるというのだ。依頼人の待つ場所へ向かうと、年配の女性が待っていた。千舟と名乗るその女性からクスノキの番人を任されることに・・・。不慮の事故に巻き込まれて重症をおった成瀬純一。世界初の脳移植手術が行われたが、徐々に性格が変わっていく・・・。ホワイダニットの方に重点を置いていました。加賀さんの推理がすごい。「悪意」 というタイトルがピッタリな小説です。もしも 記憶が不確かなものだったら? 私が私でなくなってしまう恐怖を感じました。人々の思いが交差するクスノキをめぐる感動作。ほっこりと泣けました。言葉で伝えきれないこと。でも言葉がなくても伝わる思いもあるんですよね。ラストに号泣しました。ジェンダー、性同一性障害、半陰陽・・・。彼らの 「片想い」 が切実です。美月の理沙子への切ない恋心、殺された戸倉の一方的な想いも描かれていました。ラブストーリーとしても、ミステリーとしても楽しめる1冊です。『白夜行』も映像化されていますね。小説はもちろん、ドラマと映画もオススメです。映画の方が小説に近いと感じました。その理由は心情です。ガリレオシリーズ長編小説、映画にもなりました。第134回直木賞受賞作です。ガリレオシリーズは短編も面白いですが、長編だと読み応えがありますね。ミステリー好きにオススメの1冊です。映画も良かったので両方楽しめます。東野圭吾さんのSFは新鮮です。さすが、面白い。しっかりミステリー感も味わえました。ボリューミーな1冊ですが、読むと止まらなくなります。映像化された作品が多数あるのも魅力。また違った視点で物語を楽しめるのが嬉しいです。大阪にある廃墟ビルで発見された男は、質屋を営む桐原亮司の父親だった。やがて事件は迷宮入りする。人気作家・日高邦彦が殺された。刑事・加賀恭一郎は見事な推理で犯人に目星をつけるが・・・。わりと重めなミステリー小説『虚ろな十字架』。テーマは死刑制度です。答えの出ない問いですが深い。読み応えたっぷりでした。東野作品は 重めテーマでも読みやすいのが魅力です。しっかりと心に響く。読んで損はない1冊。かなりの数、東野作品を読んできた ひだまりさん。が 東野圭吾さんのオススメ小説を厳選しました。両親を惨殺されてから、14年後。3兄妹は助け合いながら生きていた。そんなある時、妹・静奈は資格詐欺に引っかかり・・・。上の4冊を読んだら、次はこちら。間違いなく面白いイチオシ☆ミステリー小説です。主人公・崇史が親友・智彦の彼女を好きになってしまう切ないラブストーリー。「記憶」と「現実」が交互に描かれていて、パラレルワールド気分も味わえます。「タヌキには超能力がある!UFOの正体は文福茶釜である!」という説に命をかける男の話。中原道正・小夜子夫妻は一人娘を殺害した犯人に死刑判決が出た後、離婚した。数年後、小夜子が刺殺されるが、すぐに犯人が捕まった。中原は 別れた妻が死刑廃止反対を訴えていたと知る。短編集『怪笑小説』に収められている1話 「超たぬき理論」 です。タヌキに情熱を捧げた1人の男の物語。この短編のすごさは、”バカバカしい = 面白い” が成り立つこと。くだらないけど笑える。作家・東野圭吾の凄さを実感した小説です。東野圭吾さん、天才。問答無用にオススメ。面白いので 読んでなければ読んでおきたい作品。両親を惨殺された3兄妹が、一致団結して犯人を突き止めるストーリーです。宮藤官九郎さんが手がけたドラマはコメディー感が強く、小説は もうちょっと重めでした。映画にもなっている『手紙』。加害者の弟にスポットを当てた小説です。兄が犯した罪なのに、差別は弟・直貴や彼の妻、子どもまで及んでしまいます。でも 犯罪を犯すということは こういう結果をもたらすことだと身に染みました。重めミステリーでも、切ないラブストーリーでも、笑えるコメディでも。わかりやすいし 難しい言い回しがないから飽きずに読める。崇史は、親友・智彦の彼女を好きになってしまった。彼女を手に入れるために、崇史がとった行動は・・・。・・・の順に紹介しています。最後は 東野圭吾さんの小説の魅力を熱く語っていますので、そちらもどうぞ。テーマはジェンダー。東野圭吾さん、社会テーマを扱うと逸品ですね。タイトルの意味が深くて感嘆しました。紹介した本だと、ジェンダー、兄妹の絆、加害者の家族、脳移植など・・・。重めテーマは いろいろと考えるきっかけになります。これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。ミステリーだけじゃない!東野圭吾さん、異色のラブ&SF小説。こちらも面白かったのでオススメです。特に 「白夜行」 ドラマは 号泣しました。小説では一切描かれていなかった雪穂と亮司の心情がメインで描かれていて。東野小説は キャラが良いですね。ガリレオ、加賀さんをはじめ、「超たぬき理論」 の男だったり、「流星の絆」 の3兄妹、「白夜行」 の雪穂と亮司、「片想い」 の美月。だから雪穂と亮司がつるんでいないかのように感じる。逆にドラマは心情がたくさん描かれていて ボロボロ泣きました。小説、映画、ドラマともに良作。
東野圭吾さんの小説『クスノキの番人』あらすじとネタバレ感想です。クスノキの番人・玲斗、預念と受念、言葉にできない思い、佐治喜久夫のピアノ、号泣した結末について書いています。 書評的な読書感想文385 おすすめ度☆☆☆☆ 時の罠 (文春文庫) posted …おすすめ本008 『阪急電車』(文庫) おすすめ度☆☆☆☆☆ 有川浩(作家別索引 …あらゆる場面で、犯罪者の弟として苦しむ主人公を見ていて私は二つのことを思いました。書評的な読書感想文387 おすすめ度☆☆☆☆ 恵比寿屋喜兵衛手控え (講談社文庫 …ただし、そこは東野圭吾さん。物語の重さ、テーマの深さに反してするすると読めるのもこの作品の凄いところです。書評的な読書感想文383 娼年 (集英社文庫) posted with ヨメレバ …一つ目は自分が主人公と同じ立場ならどうするかということです。親が犯罪を起したら。兄が犯罪を起したら。自分の家族に当てはめて考えると、なかなか答えが出ません。正直、主人公のような過酷な状況に陥ってしまったら、早々に縁を切ってしまうかもしれないと思ってしまいました。書評的な読書感想文046 『ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~ …「(管理人:略)もう少し踏み込んだ言い方をすれば、我々は君のことを差別しなきゃならないんだ。自分が罪を犯せば家族をも苦しめることになる――すべての犯罪者にそう思い知らせるためにもね」(P319)書評的な読書感想文384 おすすめ度☆☆☆☆ トッカン the3rd おばけなん …そして、今作はその『聖女の救済』と同じくおすすめ度星五つの問題作です。物語の主人公は両親を亡くし、兄と二人暮らしの高校生です。その兄が強盗殺人事件を起してしまうところから物語ははじまります。一人残された主人公は、懸命に生きる道を探します。しかし、進学、恋愛、就職とあらゆる場面で「強盗殺人犯の弟」ということが足かせになり、主人公の行く手を阻みます。犯罪加害者の家族の運命を描いたかなり重い話になっています。物語の最大の見せ場は、主人公の直貴と職場の社長の対話の場面です。さまざまな差別に苦しむ主人公に、この社長が生きる指針を示すのですが、この社長とのやり取りだけでもこの作品を読む価値があるかなと私は思います。その社長のセリフがこちらCopyright© おすすめ本の輪 , 2017 All Rights Reserved.小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。小説のレビューというか書評的な読書感想文みたいなのを書いてきます。たぶん私は上のように考えてしまいます。むしろ、もっと積極的に離れて行くかもしれません。犯罪者の兄とその弟は、全くの別人格で、兄が犯罪を起しても弟が犯罪を起すとは限らない(「起さない」ではないのがポイント)のは分かっていますが。直貴(管理人註:主人公のこと)に幸せになってほしいと思っている。たが自分は関わりたくないのだ。誰か別の人間が助けてやればいいのに――それが本音なのだ。(P173)書評的な読書感想文001 『夜は短し歩けよ乙女』(文庫) おすすめ度☆☆☆☆☆ …書評的な読書感想文323 『ぼくのメジャースプーン』(文庫) おすすめ度☆☆☆☆ …書評的な読書感想文101 『プリンセス・トヨトミ』(文庫) おすすめ度☆☆☆☆☆ …二つ目は私の周り(友人や職場の同僚)に主人公のような人がいたらどうするかです。作品の中で、主人公はこんなことを考えています。凄い作品というのが一番の感想。そして、その凄い作品を、エンターテイメントに昇華してあるのがさらに凄いです。色々考えさせられる重い話なのにするする読めるってことで、おすすめ度は最高評価の星五つです。書評的な読書感想文386 おすすめ度☆☆☆☆ 残穢 (新潮文庫) posted …現実的で容赦のない言動をしますが、一方で主人公にアドバイスを送っています。物語を読む楽しみを殺いでしまうので、その社長がなんと言って、主人公はどうしたかはここには書きませんが、犯罪者の家族の一つの生き方が示されています。書評的な読書感想文172 『理由』(文庫) おすすめ度☆☆☆☆☆(星数別索引&説 …書評的な読書感想文248 『何者』(文庫) おすすめ度☆☆☆☆☆(星数別索引&説 …おすすめ本009 『甲賀忍法帖』(文庫) おすすめ度☆☆☆☆☆ 山田風太郎(作者 …書評的な読書感想文215 『吉原手引草』(文庫) おすすめ度☆☆☆☆☆(星数別索 …おすすめ本005 『図書館戦争』シリーズ(文庫) おすすめ度☆☆☆☆☆ 有川浩( …実際に彼は主人公を周囲とあまり関わる必要のない部署に異動させます。