例えば上司から褒められた際「そのように言っていただけて光栄に存じます」と使うことができます。褒められたことを光栄に思うという意味で「光栄」が使われています。親しい人へ「存じます」を使うと距離があるように受け止められる場合や、堅苦しく感じられる場合があるため、人によっては「光栄です」と言い換えましょう。しかし、仕事上で出会った人に対して「会えて嬉しい」という意味で「お会いできて光栄です」を使うことに違和感を覚える人もいます。単に「嬉しい」という意味の言葉ではないため、「お会いできて光栄です」を使う際は「会えたことが名誉なことです」ということを伝えたい時に使う方が良いでしょう。「光栄に存じます」とは「光栄に思います」という意味が含まれています。「存じます」は「思う」の謙譲語である「存じる」にですます口調を加えた敬語表現であり、目上の人に対して使うことができます。「光栄に存じます」は少し堅苦しい言い回しですので、場面に合わないと感じる際は「光栄です」を使った方が良いでしょう。「光栄です」の「光栄」とは自分の行動を褒められることや、重要な役割を任されることで名誉に思うということを意味します。相手に名誉に思う気持ちを伝えたいときに使える言葉です。ビジネスにおいて相手に褒められた際、感謝の気持ちだけでなく名誉に感じた場合は「ありがとう」ではなく「光栄です」が適しているでしょう。目上の人に対して「お会いできて光栄です」という言葉をよく耳にしますが、場合によっては間違った文章となります。例えば総理大臣やノーベル賞受賞者など、会えること自体が名誉である人物に対して使うことは適切であるといえます。例えば業務成績が良かった人に贈られる賞を受賞した場合「このような賞をいただき至極光栄でございます」と使うことができます。「至極光栄」とはかしこまった言い回しであるため、後に続く言葉は「です」よりも「でございます」や「に存じます」の方が適しているといえるでしょう。「光栄です」とは名誉に思ったことを相手へ伝える際に使われる言葉です。かしこまった場面では「至極光栄」や「光栄に存じます」と言い換えて使うことが適していると言えるでしょう。単に嬉しい気持ちを表す言葉ではなく「名誉に思う」ことを表しているため、使う際は注意が必要です。社会人として正しく使ってください。口語だけでなく手紙やメールへも使うことができる言葉ですので、名誉と感じたことを相手に伝えたい場合に使ってください。ただ、目上以外の人へ使う言葉としては仰々しく堅苦しく感じられることもあり、適切であるとは言い切れません。素直に「ありがとう」や「嬉しく思よ」と使う方が無難でしょう。「光栄です」よりもさらに名誉に感じた場合に「とても光栄です」と使うことができます。例えば直属の上司から、次の大きな案件を君に任せたいと言われた場合「そのような大きな仕事を任せて頂けるなんて、とても光栄です」と使うことができます。「至極光栄」とは「光栄」を使った言い回しの一つです。「至極」とは「この上なく・究極に」という意味を持つため、「至極光栄」とは「この上なく名誉なこと」を意味しています。「光栄です」よりもさらに名誉と感じた際に「至極光栄です」と使うことができます。ビジネスにおいてよく耳にする「光栄です」という言葉ですが、正しい意味は知っていますか?使い方によっては相手に違和感を持たせてしまうことや、堅苦しい言い回しになってしまうことがあります。正しい使い方や類語を紹介するので参考にしてください。「栄誉」「名誉」「栄光」は「光栄」の類語となります。いずれも輝かしい評価や栄えある評価・功績を意味する言葉ですので、「光栄」という表現が重なる場合は言い換えてみてください。「光栄です」は「光栄」の後に続く言葉が敬語で表現されているため、上司や取引先の担当者など目上の人へ使うことができます。目下の部下や対等な立場である同僚へ向けて使う場合は、「光栄だ」「光栄だよ」と表現を変えて使いましょう。「光栄です」と使う際は前後の文脈に気を付けて使ってください。例えば、栄えある賞を受賞したとき「こんな賞を貰えて光栄です」よりも「このような賞を頂けて光栄です」のほうが言い回しとして適しています。「光栄」とは相手に敬意を表す言葉でもあるため、「光栄」を使う際は丁寧な敬語表現で使いましょう。「至極光栄」の同じ意味を持つ言葉として「光栄の至り」という言葉もあります。「光栄の至り」という言葉も、この上なく光栄な時に使うことができるため、文脈により使い分けてみてください。 「下さる」とは、目上の人から何かを受け取ったときの「くれる」の尊敬語です。「頂く」は動詞として「何かを頭の上に乗せる」「何かを高くかかげる」、「(目上の立場にある方を)お迎えする」という意味でも使用可能です。そのため、「頂く」と「いただく」で表記も使い分けできるようにしましょう。補助動詞としての「~していただく」を使うタイミングは、目上の方から恩恵や厚意ある行動を受け取った時です。ビジネスシーン以外では、幼児語などで物を催促する「~をください」の意味で「~を頂戴(ちょうだい)」と言ったり、動詞の連体形に接続する「~して頂戴」の形で、「~してほしい、~してください」という意味で使用することもあります。補助動詞としての「~していただく」の表現は英語にはありませんが、「~していただけませんか?」とお伺いする形として「Can you ~?」があります。「受け取ってください」とお客様や上司などの目上の立場の方に言うのは大変失礼になりますので、「どうぞお受け取りください」と言いましょう。「頂戴」は「頂く」と「戴く」両方の漢字を使用した類語です。ビジネスシーンでは、主に「食べる・飲む」「もらう」の謙譲語「頂戴する」として使われます。「納める」は、物をしまうという意味がありますが、「収める」が単純に物をしまう、という意味があるのに対して「納める」は、あるべき所に物をしまう、義務のあるものをしまうというニュアンスがあります。特に、お金のやり取りなどスピーディな対応が求められるビジネスシーンでは、「お受け取りいたしました」ではやや言い方が回りくどいため、「受領いたしました」を使用するとスマートな対応ができます。「上がる」は自分より相手の位置が高いことを指し、「召しあがる」で食べる・飲むの尊敬語として使用されます。ビジネスシーンでは、実際に目上の人に対して使う時には「どうぞお召し上がりください」を使い、同僚などを含めた親しい人に使う時には「お客様からいただいたお菓子を休憩室に置いておきます。「頂く」「下さる」のように、謙譲語、尊敬語の使い分けが難しいと感じる人は多いですが、まずは基本的な「もらう」「あげる」の関係を把握しておけば、ビジネス上での「頂く」「下さる」の関係にも変換しやすく、謙譲語、尊敬語も適切に使い分けができるようになりますよ。この場合の「くださる」も、「いただく」の補助動詞用法と同じく、ひらがなで表記します。英語で「頂く」に該当する「もらう」は、状況によって色々な単語が該当します。「頂く」と同じように、何かをもらう時に使用しますが、特定の状況でないと使用されない言葉ですので、ビジネスシーンで「授かる」の言葉を使う時は、必ず状況を確認して、ほかに適切な言葉がないか考えてから使うようにしましょう。そのため、上司が食べる時などに使ってしまうのはNGな敬語表現です。相手に対して使う時は謙譲語ではなく、尊敬語になります。「頂く」の正しい使い方や意味、類語と例文、尊敬語との比較や英語表現についてご紹介しました。ビジネス上でも、誰かから何かをもらったり、逆にこちらが何かをあげるシーンも少なくありません。そのため、目上の方が何かをくれる時には「下さる」の尊敬語にするか、「くれる」に対して自分が行う「もらう」を謙譲語にして「頂く」と表現します。なお、先に紹介した「賜る」「頂戴する」「拝受する」は、自分をへりくだって相手に敬意を払う謙譲表現です。「お食べになる」で、目上の人に対して「食べる」の尊敬語表現として使用できますが、「召しあがる」の方が、「お食べになる」よりも丁寧な印象を与えられます。謙譲語ではありませんが、自分自身をへりくだる表現のため、他人目線での使用はできませんので、気を付けましょう。目上の相手に対して、「どうぞお召し上がりください」と食事や飲み物をすすめる時や、「本日社長はカレーライスをお召し上がりになっていました」など、目上の方が食事をした、何かを飲んだというのを伝える時に使います。また、目上の方が目下の者に対して物を与えることを「下賜(かし)する」と言いますが、「下賜する」の尊敬語が「賜る」です。謙譲語、尊敬語両方の敬語の使い分けができるようにしましょう。「お納めになる」は、「納める」に敬語の接頭語「お」と接尾語「~になる」を付けて、「お納めになる」にした尊敬語表現です。まんべんなく使用できる単語は"take"ですが、ビジネス上ではややカジュアルなため、"get"が適切。贈り物など、相手の厚意を含むものを受け取る時には"receive"が使われます。他にも、お金を受け取った証明として渡す「受領書」や「受領印」などの使い方もします。ビジネスシーンでは、よりフォーマルな場や、さらに目上の方から何かをもらう際に使用し、「頂く」よりも「戴く」に近い使い分けができます。「拝受します」のほか、「拝受いたします」という言い方がありますが、「拝受する」は自分をへりくだって相手に敬意を払う表現ですが、謙譲語ではなく謙譲表現の動詞です。なお、「頂く」と「下さる」が対応しているように、補助動詞として使う「いただく」と「くださる」も対応しています。補助動詞として、「~してくださる」は、「~してくれた」の尊敬語になります。しかし、「戴く」は常用漢字ではないため、ビジネスシーンを含め文書では「頂く」と表記されますので気を付けましょう。また、「頂く」と同じように「食べる・飲む」または「もらう」の謙譲語として、敬語表現としての使い方もありますが、こちらも「頂く」よりも敬意や重みを気持ちに込めて、重要な物品や地位をありがたく受け取る、もらう場合に使われます。ちなみに、「食べる」の意味の「召し」が、ご飯や食事を意味する「飯(めし)」の語源になったとも言われています。例文として、「申し訳ありませんが、お休みさせていただきます」のように敬語として使用します。Copyright © 2015-2020 Smartlog. 「聞く」の意味: その聞き方も「謹んで受ける」ことなので、目上の人の言葉を聞くときに使われます。 例文:「ご意見を承る」「お客様の声を承る」 2. 「頂戴」には、・頭上に物をいただきささげること。・もらうことの謙譲語、賜ること、いただくこと・食べることをへりくだって言うという意味があります。「頂」は音読みだと「チョウ」、訓読みだと「いただき」と読みます。「頂」は「物の最も上の部分」「山頂や登頂」を意味しています。「戴」は音読みだと「タイ」、訓読みだと「いただく」と読みます。「戴」は「頭の上にのせる」「うやうやしく上にささげて持つ … 先月の営業成績が良かったので、部長からお褒めの言葉を頂きました。 この前息子に誕生日の贈り物を頂きありがとうございました。息子もとても喜んでおりました。 昨日は課長のお宅にお邪魔し、奥様が用意してくださった、おいしい昼食を頂きました。 「伝え聞く」の意味: 直接、目上の人本人から離される言葉以外にも、その人の様子を「伝え聞く」場合にも、「承る」が使われます。 例文:「承ったところによると、○○様は病気になられたようだ」「お約束していた○○様は本日いらっ …
All Rights Reserved.また、相手が「あげる」をこちらが受ける側として表現する受動態”be p.p ~”を使用すれば、相手が「あげる」を意味する動詞"giveや"present"の過去分詞"given""presented"を使って「私があげられた(=私がもらった)」と表現できます。「くれる」の尊敬語が「下さる」、対して「くれる」品物を「もらう」の謙譲語が「頂く」です。「お褒めいただき光栄です」や、自分がある動作をする前に、相手に対して許してもらいたい気持ちを伝えたい時「~させてもらう」の「もらう」の丁寧な言い換えとして使います。ただし、「受領」の対象となるのは、お金やメール、書類など形のあるもののみです。相手の厚意や手助け、言葉など抽象的なものに対しては「受領」は使えないので注意しましょう。なお、自分が先生などの立場で生徒や弟子に学位や技術を与える場合は「授ける」になります。「くれる」とは、他人が自分またはほかのものに対して行う行為のため、自分をへりくだる表現ができない、つまり謙譲語はありません。そのため、支払うべきお金や渡すべきものを渡す時「月謝を納める」、あるべきところにしまう・落ち着く時「役員の座に納まる」、何かを終わらせ区切りをつける時「今年の仕事を納める」のような使い方をします。また、「頂く」の「頂(いただき)」は、元々山などの高い部分を指す言葉で、「頂上」といえば、ある場所や物にとって一番高い位置を指します。「食べる・飲む」の謙譲語としては、飲食を与えてくれる人へ敬意を払って「おいしい食事をたくさん頂きました」と言ったり、「もらう」と同じように自分が何かを食べる・飲むことをへりくだって、例文として「こちらの飲みものを頂いてもよろしいでしょうか?」のように使用します。そのため、「拝受」+するの謙譲語「いたす」を付けて「拝受いたします」としても、二重敬語にはあたりません。