＊6 梅澤実・岩永正史「小学校2年生は説明文をどのように読むのか一「っばめ」（教育出版2年 上）の場合一」（「山梨大学教育学部研究報告」46、1994） ＊7 吉川芳則「説明的文章の学習指導過程研究一読者の立場での読みと筆者の立場での読みを相 この実践は(株)教育同人社の許可を得て、「はなまるサポート」の学習指導ポイント一覧より転載しています。 実践の続き（無料）は以下のURLからご覧ください。http://www.djn.co.jp/support/special/point/docs/2012/7/1/1.php 確かな読みの力を育む学習指導法の工夫 ～説明的文章における系統的・段階的な指導を通して～ 社会及び教育の今日的な動向から Ⅱ 主題設定の理由. 説明文指導では、段落を要約することを通して、段落と段落との関係、文章全体と段落と の関係など文章の構造をとらえ、筆者の主張に迫ることができます。 ① 各自、要約文をノートに書き教師に見せる ・ 25字以内で要約させる。（25字以内なら3年生からでも意味の分かる要約が可能） 【説明文・論説文読解の手順】 1．文章の話題と結論を把握する 2．接続語で言葉や文、段落のつながりを理解する 3．指示語（指示代名詞）が指している部分を正確につかんで正しい意味をつかむ 4．段落ごとの要点（まとめの文）をつかむ 「説明文を読むときに線を引けって言われるけど、どこに引いたらいいかが分からない！」という方へ。東大卒講師歴20年の「そうちゃ」が説明文が苦手なお子さんでも分かる「線を引く4つの場所」をお伝えします。大事なところは形式的に判断する(再)こんに こうすると、普段はリラックスして読み「しかし」が出てきたら集中して次を読むというリズムが出来るので、読解自体が楽になります結局、説明的文章において内容とは関係なく線を引けるのは次の4箇所です。そこで、形式的な基準の①として、抽象具体の判断をして抽象的部分に線を引く、というのを前々回にお伝えしました。ただ、大事なところ(作者が言いたいこと)かどうかは、内容とは関係なく判断できるようになっていないと、初めて読む文章・難しい文章には刃が立ちません。今回の記事は主に読解が苦手な方を対象にしているので、とりあえず「何度も出てくる言葉」に線を引けば良しとしましょう！ただし、筆者の主張と反対の「負のキーワード」だったり、キーワード同士が反することもあるので、筆者の主張であるキーワードだけに的確に線を引くためには、文章の構造(特に対比)や内容など「実質的な理解」がどうしても必要になります。「説明文を読むときに線を引けって言われるけど、どこに引いたらいいかが分からない！」という方へ。東大卒講師歴20年の「そうちゃ」が説明文が苦手なお子さんでも分かる「線を引く4つの場所」をお伝えします。どんなに国語が苦手でも、この4箇所には線がひけるはずですから問題集を解く際は監督してあげて下さい。第二回で述べましたが、「国語ができるようになるには？」という質問に「大事なところに線を引け」と答えるのはNGですが「大事なところを読み取るのが説明文の読解」というのはその通りです。接続語は内容と関係なく判断できるので、接続語に線を引くのは易しいですね！今回は第二回の話に戻って、結局、説明文を読む時にどこに線を引けば良いか、まとめてみます。例示の接続詞は、前が抽象的な主張、後ろが具体的な例なので、何度かお話しした通り前にあるAが大事です。(具体的で)長く難しい説明のAを(抽象的に)短くまとめるのがBだからです。つまり、接続語それ自体が大事なのではなく、その前か後ろに重要な文がある、その印ということです「例示」の接続語と同じように、ちょっと息を抜いて読む合図です。今回はその続きで、抽象具体以外の形式的に判断できる線を引く箇所の➁から④についてです。「～が大切」の後に「とは思いません」とある場合は当然ダメですね(汗)逆接と同じで、このタイプの接続詞があったら気持ちを集中して後ろの文を読みます。違う言葉で繰り返されることもあれば同じ言葉で繰り返されることもあります。さらに、筆者の主張であることを直接示す表現も形式的に判断できますね「A例えばB」「A具体的にはB」の場合は、AB大事なのはどちらでしょうか確かに、接続語本来の機能は前後の文の関係を示すことです。ですから例えば空欄に接続語を補充する場合は前後の関係を念頭において解きます。「AだがB」「AしかしB」「AところがB」このような文章があったら、大事なのはAとBどちらでしょうか？国語の成績が悪い！読解力が無い！という生徒さんでも引ける箇所ですので、明日から実践できると思います。逆接や言い換えの接続語を見たら気を引き締めて読んだのと反対に、例示の接続詞を見たら息を抜いて気軽に読み飛ばします。(会話と違って、戻って読めますからね)次回は、家庭の会話に接続語を導入してお子さんの国語力をあげようという話です。Aが主張・意見でBが理由ですから、大事なのは前にあるAですね。大事なところとそうでもないところでは、読む側も緊張とリラックスを使い分けましょう。