?映画ダ・ヴィンチ・コード20分でわかるあらすじ完全解説こう言っちゃ光代に失礼ですが、それまでの人生があまりに乾ききっていたために、一滴の泥水でも恵みの雨みたいになってしまってるようにも見えてしまう。祐一の祖母もまた、このころ悪徳商法にひっかかり、健康食品を買わされて虎の子を巻き上げられてしまっています。まさにそんな茫然とした表情の光代はこの時何を考えていたのか気になります。自分のことを、地元の国道を行ったり来たりするだけの人生だったと言っています。唯一の気晴らしは、車を走らせることと、出会い系サイトぐらいのものだったのでしょう。佳乃を車から蹴りだしたクズの増尾でさえ、その母親から見たら大事な息子でしょう。ひっつめ髪だった光代が、自首を引き留めたあたりから髪を下ろしている描写。 エンタメブリッジライターriezoです。今回はキャストも個性的な映画「悪人」をレビューします。いったい誰が悪人なのか。殺人事件を取り巻く人々の人間像を考察し、悪とはいったい何なのかを考えて … 光代は紳士服店の販売員で、男性と知り合うチャンスもなく、孤独でした。祐一と光代は佐賀駅で待ち合わせ、そのままホテルに直行します。ファッション、ライフスタイル、週刊誌、ビジネス、グルメ、トラベル、エンタメスポーツなど、人気のジャンルから70誌以上の雑誌が、月定額料金で読み放題です。以下のような人気雑誌が読めます。出会い系サイトで出会った女性を殺害した青年が、やはり出会い系サイトで出会った女性と逃避行する。主演二人のイメージを覆す熱演が見どころです。光代を送って長崎に帰る途中、祖母から警察が家に来ていると連絡を受ける祐一。引き返して光代を強引に車に乗せます。「もっと早く光代に会っていれば良かった。」食事に入った店で、祐一は光代に、佳乃を殺したことを告白します。車から放り出された佳乃を助けようとしたのに、罵倒されたこと。レイプされたって警察に言ってやると脅されたこと。激しく愛し合う二人。逃避行を続け、無人の灯台にたどり着きますが…さわやかな好青年のイメージの妻夫木聡が、人を殺して逃亡する青年を全力で演じています。また、とことんゲスな大学生・増尾を演じる岡田将生。若さと可愛さを武器に、祐一を見下す、どこにでもいそうな女性・佳乃を、満島ひかりが演じていてうまいです。黙って金を渡す祐一。ショックを受けた光代は、「本気でメールしたのに」と金を返してわかれます。そのあらすじと感想・見どころ、お得に見られる動画サービスについても書いています。祐一は、突然光代の職場に訪ねていき、「自分も、本気で誰かと出会いたくてメールを送った」と謝ります。金髪にジャージ、作業ズボン、無口でほとんど笑わない祐一。幼い時に親に捨てられた傷が、今も深く影を落としているかのよう。大学生の増尾がつかまり、佳乃のことを警察に話します。増尾は佳乃と口論になり、三瀬峠で、佳乃を車から蹴り出したと供述。警察は、出会い系サイトの男・祐一に着目します。1人娘を殺された悲しみと怒りを全身で演じる、佳乃の父親役に柄本明。身内の突然の犯罪に混乱しながらも、孫を愛している祐一の祖母に樹木希林。ベテランの演技が光ります。生きながら死んでいたような祐一は、光代と出会って変わります。大切な存在が出来て、光代に愛されれば愛されるほど、自分のやったことへの後悔に苦しむ。黙々と祖父や高齢者を世話する祐一。貧しく学歴もない、一生この生活から抜け出せないかもしれない。諦めきったような暗い目に、胸が痛みます。「悪人」は、妻夫木聡と深津絵里主演の、孤独な男女の出会いと別れの映画です。原作は、芥川賞作家・吉田修一の「悪人」。「 悪人」は、はずみで殺人を犯してしまった青年が、出会い系サイトで知り合った女性と、逃避行する物語です。逃亡の結末はどうなるのか。主演俳優二人の熱演も見どころです。ぜひ視聴してみてくださいね。最後に祐一がとった行動は、光代への愛なのかな、と思います。自分なんかを忘れて幸せになってほしいと思ったのか。光代はこれからどんな思いを抱いて生きていくのでしょう。一方、祖母から見れば、祐一は、親に捨てられた後大事に育てた大切な孫。そして、光代にとっても、祐一は、世間が何と言おうと全力で愛した人。佳乃にとって祐一は、長崎の田舎に住む、肉体労働者のつまらないダサい男。見下された怒りがこみあげてきて、二人の乗った車を追う祐一。人を殺すような人間ではない祐一が、かっとなったはずみで佳乃を殺してしまった。被害者の親からすれば、祐一は憎んでも憎みきれない悪人です。土砂降りの中、車から降りて自首しようと警察署に向かう祐一。光代はそれを見ながら、思わずクラクションを鳴らして祐一を呼び戻します。 映画『悪人』は、吉田修一原作のベストセラー小説の実写版。2010年9月公開。殺人犯になったしまった孤独で不器用な青年とその殺人犯を愛してしまった女の物語。出会い系サイトで知り合った運命の相手が実は殺人犯だったら、あなたはどうしますか? 祖父母に育てられ、あまり派手な生活はしておらず、毎日解体業の仕事と年寄の病院の送り迎えを繰り返す、地味な生活を送っている青年です。今まで育ててきた孫が人を殺してしまったという現実に戸惑いながら、世間(マスコミ)からも詰め寄られる加害者の家族です。柄本明さんの鬼気迫る熱演に、被害者家族の心情が強く伝わってきます。すべてを自分のせいにするというものすごい言いがかりをつけられた祐一は、逆上して佳乃の首を絞めて殺してしまいました。この2人の存在なくして観客の心情をさらに攪乱させるものはないと言えるでしょう。ひょっとすると世間で報道されているニュースにも、こんな人間ドラマが隠されているのかもしれません。どうやら当時2人はどこかにある灯台の話で意気投合していたみたいです。そのころ祐一は、同じ出会い系サイトで知り合った光代(深津絵里)と会っていました。もちろん佳乃の父親の気持ちを察すれば、人から見てどんなにあばずれた娘でも大切な我が子であるし、犯人じゃないのだから増尾が罰を受けないのも分かります。光代の場合は人質ではありませんが、殺人犯の祐一に対して短期間で強い愛情を持つようになります。最初のシーンで、佳乃の裸を撮った動画を携帯でこっそり見ている時の冷たそうな表情や、光代と一緒にいる間に自分を開示していく姿、最後の回想シーンでの泣きそうな顔など、彼の演技力の高さがうかがえるところです。大学生の増尾が佳乃を車から蹴りだして峠に置き去りにしたという話を聞いて、たまらずに増尾のところに会いに行きます。肝心の祐一ですが、おそらく光代を好きなのでしょうが、こちらもこういう切羽詰まった状況で出会ったからこそ過度の愛情を感じていたのか、その辺は分かりません。事件の裏には、被害者の家族と同様に加害者の家族にとっても、「なんでこんなことに」という思いがあるのだと思います。祐一には、幼い頃母親に連れてこられた灯台で、母親に置き去りにされて捨てられてしまったという過去があります。これだけで光代に具わっている「女」としての情のようなものが激しくなっていることが分かります。ひとえに深津絵里さんの演技力の賜物なのでしょうが、何かを決意した女性の怖さのようなものが伝わってくるところです。それにしても深津絵里さんて、瞳の色が薄茶色をしていて肌も透明感のある人ですね!でもそうかといって、100%悪くなかったのか、というところでモヤモヤが残るのです。妻夫木君ファンだけでなく、いろいろな人に観てもらいたい「悪人」。映画「祈りの幕が下りる時」の謎に号泣!?キャストあらすじネタバレここで、祐一の回想なのか、2人で灯台から夕陽を見ている映像が流れます。「悪人」というタイトルにもかかわらず、誰が悪人なのかよくわからなくなる作品です。女友達への見栄から、佳乃が増尾に一生懸命アプローチをかけても逆にウザがられるだけ。この映画のためにちょっと汚い金髪にした妻夫木君が、そういう屈折した祐一青年を見事に演じています。そして自首しようと決めて警察の前まで行くのですが、なんとここで光代が引き留めてしまうのです!今回ご紹介する「悪人」は、そのような1つの「事件」を取り巻く様々な「関係者」の事情を描いた物語です。しかも祐一に、「自分とセックスがしたいなら金を払え」というビッチ具合。案の定、隠れていた灯台に警察隊がやってきたとき、光代はこんなことを言います。話が旅館の女将をやっている増尾の母親の話になったとたん、マザコン増尾がついにキレます。殺された佳乃の父(柄本明)は増尾のところへ行き、「なんで娘を車から蹴りだしたとね?!」と詰め寄りますが、増尾には何も響かないどころか、佳乃からもらったメールを仲間うちで回し読みするというクズ中のクズ!ところが佳乃にしてみれば、いつも見下している祐一にこんな惨めな姿を見られるなんてプライドが許しません。あまりにも激しい変化に、あれは一体なんだったのだろうか、と光代とともに頭を悩ませてしまいます。ボンボン育ちの増尾に取り入りながら、出会い系で知り合った祐一とホテルに行き、自分を助けようとした祐一に罵声を浴びせた佳乃はどうでしょう。近所に住む叔父がやっている解体屋で働き、仕事が終わると病気の祖父や近所の年寄を車で病院に連れていく、ほとんどその繰り返しの毎日です。祐一の祖母のもとにはマスコミが押しかけ、幼いころに祐一を置いて出て行った母親(余貴美子)は突然祖母宅に押しかけて来て、祐一のおかげでこっちも迷惑だと罵ります。そんな光代が祐一と知り合って、やっと自分にもいい人ができたかもしれないと思った矢先の祐一の殺人のカミングアウト。このシーン、良く見るとたくさんの花や供え物の中に、祐一が祖母に贈ったストールがあるんですよね。やはりこの映画の魅力のひとつは、キャストにあると言っても過言ではないのではないでしょうか。それまで漁港で働きながら孫や夫の世話をして、定期的に公民館で開かれる怪しい健康講座に参加する、そんな田舎暮らしの生活が、一晩でマスコミに追われ、自分も悪徳商法にひっかかってしまうような状況になってしまう。仕事のあとで祖父や近所の年寄を車で病院に連れていっている祐一は悪人でしょうか。当初はただ会ってホテル行くだけ、と思っていた祐一ですが、次第に光代を本気で好きになっていきます。しかし佳乃が他の男の車に乗って行ってしまったためにカッとなり、ぶぉぉん!とアクセルをふかし増尾の車の後をつけていきます。© 2020 エンタメブリッジ All rights reserved.車の中でもなんとか増尾に取り入ろうとあれこれ話を向ける佳乃ですが、増尾はだんだん本気で佳乃のことを鬱陶しく思い始めます。それぞれの役者さんの迫真の演技に、ぐいぐいと物語に引き込まれていく快感を感じます。亡くなった樹木希林さんの深みのある演技はもちろん、岡田将生さんや満島ひかりさんなどの若手俳優たちの、この作品のあとの活躍を見ると、その実力が分かることと思います。この日も出会い系サイトで知り合った佳乃に会うため、長崎から博多まで車を飛ばしてやって来ていたのです。もしも祐一が殺人犯ではなく、普通にデートを重ねるだけの関係だったらここまで激しい愛情を感じたでしょうか。佳乃は出会い系サイトで知り合った清水祐一(妻夫木聡)とも会っており、祐一は事件当日にも佳乃に会うために、わざわざ住まいのある長崎から博多まで車でやって来ていたのです。晴れの日も雨の日も、自転車に乗って家と勤務先の紳士服店を往復するだけの毎日。短時間のうちに、殺人犯とそれを匿う人という共依存の関係ができあがって、その結果「この人がいないとダメ!」っていう歪んだ恋愛感情になってしまったのかなと思います。確かに佳乃のやっていることは褒められたことではないですし、世間からみたら悪い女かもしれません。その人の幸せな様子を思うだけで自分まで嬉しくなってくるような人は。ほんの数日で一気に崩壊の坂道を転がり落ちる祐一とその周辺の人々。1つにひっつめていた髪はほどかれ、悲壮感と決死感が半端ない表情になっています。長崎の海の近くに住んでいてうらやましいと光代に言われたとき、目の前が海だともうその先はどこへも行けない気がすると答えた祐一ですが、最後に逃げ込んだ灯台の前に広がる海は、まさにそんな未来のない状況を示唆しているかのようでした。ストックホルム症候群とは、人質に捕られている人が犯人と行動を共にすることによって、犯人に対して過剰なまでの連帯感や心理的つながりを持ってしまうことです。うちね、こがん気持ちになったの生まれて初めてで一緒におりたかと。これをしたらどうなるか、こういうことをしたら相手がどう思うか。心の隙をつかれた瞬間に、人は悪人になってしまうのではないでしょうか。嫌がる佳乃を無理やり車に乗せようとした祐一は、つい佳乃の腕を強くつかんでしまいます。まだ知らないの?脳死の真実 映画「人魚の眠る家」ネタバレと感想祐一は光代にすべてを打ち明けるのですが、光代はそんな祐一をますます放っておけなくなります。佳乃は殺される直前まで大学生の増尾圭吾(岡田将生)とドライブをしており、警察は増尾が犯人と見て身柄をおさえます。裕福なボンボンの増尾は、実家が別府の温泉旅館で、お母さんが女将として働いています。一方、佳乃にほったらかしにされた祐一は、幼いころに母親に捨てられ、長崎の海辺の町で祖父母に育てられたという生い立ちの青年です。その後、元の生活に戻り紳士服店で働いていた光代は、ある日佳乃の殺害現場に花を手向けに訪れました。というわけで、この作品の見どころを各登場人物の紹介しながら解説していきたいと思います!普通ならここで怖くなってしまったり逃げてしまうかもしれないですが、光代の場合はここからが本気モードになってしまうのです。佳乃はなんとか増尾と付き合いたいと思っているのですが、はっきり言って増尾は佳乃のことなどただの暇つぶしとしてしか思っていません。主演の妻夫木聡さんは髪を金髪にして挑みました。他にも柄本明さんをはじめ、深津絵里さんや光石研さん、さらに亡くなった樹木希林さんなど、個性派の役者さんがそれぞれの持ち味を期待以上に出している本作品。この2人のキャラクターがいなかったらこの話は成り立たない、そう言っても過言ではないです。何も楽しいことがなくただ漫然と過ぎていく中で、誰かと知り合いたくて出会い系サイトにアクセスしていたようです。殺されてしまった夜も、本当は祐一と待ち合わせしていたのですが、直前に増尾とバッタリ会ったために祐一との約束をぶっちぎり、増尾の車に乗って行ってしまいました。彼女は石橋佳乃(満島ひかり)という名で、保険外交員の仕事をしています。。もしかしたら犯罪を犯した本人にも、なぜこんなことになってしまったのか分からないことがあるかもしれません。ある人から見たらいい人でも別の人にとっては悪い人かもしれません。涙を流しながら見つめる光代の隣で、なんとも言えない祐一の表情が印象的でした。本当に残虐な事件から、なんでこんなことを?!と理解できないような不思議な事件まで様々です。しかし峠で車から蹴りだされた佳乃を見ると、さすがに気の毒に思ったか、祐一は車から降りて「送ってやる」と声をかけます。でも気づいたら自分がこの人から離れられない、そんな状況に陥ってた。でもこの時祐一は、倒れた光代の手を握ろうとするかのように手を伸ばしますが、光代はそれに気づきません。そうこうしているうちにも逃避行を続けている祐一と光代は車も捨て、ラブホを転々としながらかつてメールで話題にしていた灯台へと向かいます。そして大切な人がいるということが、その想像力を高めるプラスアルファになるのではないか、そう思います。しかし倫理的に、道徳的に、そして人として、この映画を観ている誰もが増尾がやったことに対して憤りを感じ、胸糞悪い思いをしています。「母親は戻ってくると言ったのに誰も自分の言うことを信じなかった。祐一が犯人だと確信した警察は、祐一が祖父母と暮らしている家にやってきます。ただ、この時は光代を愛し、彼女のためを思ってもいたのでしょう。あの時佳乃が祐一を罵倒しなければ、祐一がカッとならなければ、、、悪は人の心の隙をついてくる。祐一の犯行をそう言った運転手の言葉に、光代は独り言のようにこう返します。佳乃を殺してしまってから数日して、祐一のもとに同じように出会い系サイトで知り合い何度かメールをしたという光代から突然メールが来ます。物語の終盤に、佳乃の父親が増尾の友人に向かって言う言葉があります。これは実話?!凄惨な人身売買を描く「闇の子供たち」ネタバレあり満島ひかりさんと岡田将生さんの演技の上手さが、観客にそういうモヤモヤ感を倍増させることに成功しているんですね。【ネタバレ】超難解!