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人に厳しい人と甘い人の差も出ます。自分のことは棚に上げて、部下の短所をあげつらう人もいれば、「少しエンピツをなめておきましょう」くらいの感じで評定する人もいます。その経験を基に、国家公務員の勤務評定、すなわち人事評価の一端を紹介してみます。例えば、生真面目に評価する人もいれば大雑把な人もいます。部下が何十人もいる部署の上司などは、一人一人綿密にやっていたら本来の仕事に支障が出るので、テキトーになってしまうこともあるようなのです。極端な場合は大半の職員の勤評がほとんど同じようなことだってあります。勤評だけを見ると、ＡさんもＢさんも、Ｃさんだってみんな同じような人みたいということだってあるということです。評価した次に勤評がどのように使われているかですが、昇給・昇格や、勤勉手当、そして人事異動の際の参考にされるのが主なところだと思います。公務員は、仕事をまっとうに続けられない場合には降任されて、比較的簡単な仕事をやるような部署に異動させられたり、それより下がないほどの仕事でもできない場合には強制的に離職させられるような制度になっているからです。誰が特別昇給したかは職員間にすぐ知れ渡りますので、昇給しなかった人は面白くないわけです。もちろん同じような勤評となることもあります。勤評の仕方は法令で決められていますので、当然ながらむしろこちらの方が多いのですが、それでも無視できないほど評価する人が変われば結果も変わるということです。勤勉手当も同様で、勤務成績の良い人に多くのお金が支給される制度ですが、特別昇給のような問題があるので、運用上は微妙なものがあります。以上、国家公務員の勤評について概観してみましたが、結論的に言えば、これから公務員になろうとする人はあまり勤評を気にすることはないと思います。特別昇給は、勤務成績が特に良い人が選ばれて昇給する制度ですが、これが結構悩ましい。私が最初に部下を持ったとき、初めての勤評をまじめに書いたのですが、その結果を見た上司から「ペンで人を殺すな！」と叱られました。部下の悪いところをそのまま書いたところが良くないというのです。「事実なんだからしょうがないでしょ」と思ったのですが、結局は上司の言うとおりに書き直しました。私は国家公務員として定年まで勤務しましたので、その間たくさんの勤務評定を受け、またその何百倍（あるいはもっと）の勤務評定をしました。さらにまた監督官庁でも勤務しましたので、所管庁から送られてくる大量の勤務評定記録書を見る機会もあり、その使われ方を知る機会もありました。上記のように評語はあてにならないことがある一方、性格欄にはだいたいその職員の実態が現れます。この欄でひどい評価がされていると、「こいつは相当変な奴だな。配置先は気を付けよう」などというふうに使われるわけです。人事異動の際に使われる勤評は、Ａ、Ｂ、Ｃといった評語よりは性格欄などの方に注目がいきます。昇給には定期昇給（正式には「普通昇給」といいます）のほかに勤務成績が特に優秀な人に特別に昇給させる制度がありますが、例えば勤評の結果がとても悪ければ定期昇給が行われません。公務員は誰でも自動的に年功序列的に給料が上がっていくと思われているようですが、制度的にはそうなっていません。あまりひどい人は昇給しない。もっとも、そのような人はごく稀ですが。後でいろんな勤評を見る立場になった時、上司の言う意味が分かりました。多くの上司は部下の悪い所をオブラートで包み、良い所にはゲタをはかせてオーバー目に書いていたのです。勤評は誰に見られ、どのように使われるか分かりません。上司によって勤評は変わるものだし、極端な例を除けば勤評によってそれほど大きな差は生じないのですから。これはまさに千差万別。評価する人によって相当違います。評価される人は同じなのに、評価する人が違うとウソみたいに変わることがあるのです。一人の職員の勤評を１０年分くらい見るとよく分かります。これが同じ職員を評定したものかと疑ってしまうくらいです。ちなみに、甘い評価をしようと全員をＡランクにしようとしてもそれはできません。制度上、それぞれの評語別の分布割合が決められているからです。また、最悪レベルの評価が長く続くと、分限上の問題が出てきます。かわいい部下が勤評の書き方一つで良く扱われたり不利に扱われたりするなら、それは良く扱われたいと考えるのが普通でしょう。そういうことだったのです。例えていえば、外出の予定がないのにやたら天気予報を気にする必要はないみたいなものです。それに、良い勤評を書いてもらおうと上司の方ばかりを気にし過ぎると、目がヒラメみたいなり、悲しい人間になってしまいます。そこで、勤務成績にそんなに差がない職員群については数年おきに順番で特別昇給させるという運用が行われている所が多いと思います。理念や制度と職場の実情とが合わないことからくるものでしょう。 平成21年から公務員職に人事評価制度が導入されました。 公務員を目指しておられる方や公務員への転職を考えておられる方は、公務員の人事評価制度がどのような実態となっているのか気になるのではないでしょうか。 公務員にも人事評価制度があ 従前、職員の執務状況の評価として「勤務評定」が行われていたが、以下のような問題点が指摘されていた。 ・ 必要な能力の基準等が必ずしも明確ではなかった 平成19年改正国家公務員法において、現行人事評価制度に関する基本的な考え方を規定（平成 21年4月施行）。 人事評価は、任用、給与、人材育成等、人事管理のあらゆる側面で活用する能力・実績主義の人 事管理を行う基礎と位置付けられた。 公務員の人事評価制度ってどんな感じだろう . これまで公務員はクビにならないという理由から甘い仕事だと批判されてきました。実際にひと昔前であれば仕事をしなくても給料はどんどん上がっていき、解雇される心配のない理想の職業でした。しかし、人事評価制度が導入されてから公務員安泰の時代に終焉が見えるようになりました。 業績評価は公務員、特に国家公務員でも行われています。一般企業とはどのような違いがあるのかを解説していきます。 公務員職の評価点. 公務員・国家公務員の業績評価. 国家公務員の「人事評価」、勤務評定は、評価される人は同じなのに、評価する人が違うとウソみたいに変わることがあります。今回は勤務評定をする側の話や勤務評定の扱われ方、特別昇給についてなどについての元・国家公務員によるコラムです。 公務員でもきちんと成果を上げたら評価されるのかな. 能力評価と業績評価は制度の趣旨が抽象的で、内容の違いがピンときません。公務員は年功序列の風土が強く、外資系企業のように成績によって大きな差をつけることはありません。やはり横並びを重んじる公務員は勤勉手当についても、成績によってそこまで大きな差はつきません。例えば、不祥事を働いて懲戒処分を受けた人などは「C」より下の評価をつけられることがあります。成果主義の風潮が強まっているのは公務員に限った話ではありません。公務員のボーナスは、「期末手当」と「勤勉手当」の2つで構成されています。よほどの問題児でない限り「C」以下の評価をもらうことは通常あり得ません。能力評価と業績評価の得点によって昇給とボーナスに大きく影響します。ここでもやはり95%以上の公務員が最低でもC以上の評価をもらえる仕組みになっています。© 2020 主席合格・人事課市役所公務員の現役ブログ All rights reserved.上図のように、能力評価・業績評価を総合的に勘案して総合順位を決定します。そんな中で、公務員は現状40代のリストラは全くと言っていいほど起こっていません。昔のように、「公務員だからみんな横並びで十分賃金がもらえる」という風潮は徐々になくなりつつあります。一見、A~Eにバランスよく分布しているように見えますが、実際は95％以上の人たちが「B」以上の評価をもらいます。手順1で決定した総合順位に基づいて、総合成績の良い人から順に、A→B→C→D→Eの各昇給区分に割り振っていきますただし、公務員は昔ほど「横並び感」はなくなってきていることを理解しましょう。民間企業は公務員以上に成果主義の風潮が強まっており、40代の社員が大規模なリストラにあったりしています。成果主義の風潮が強まりつつある世の中でも、やはり公務員の身分保証はかなり強いです。 国家公務員の人事評価について. ると、人事評価制度については、一定期間経過ごとに運用状況を検証した上で、その 改善を図る必要がある。 本検討会は、国家公務員の人事評価制度の運用状況を検証した上で、制度・運用の 一般的な国家公務員の評価はs,a,b,c,dの5段階評価あり、平成24年上半期の場合は以下の通りになっているそうです。 【能力評価】S5.8%、A53.8%、B39.8%、C0.5%、D0.1% 【業績評価】S6.0%、A51.9%、B41.5%、C0.5%、D0.1% （S＝特に優秀、A＝通常より優秀、B＝通常、C＝通常より物足りない、D＝はるかに及 ばない） 1 勤務評定制度から新たな人事評価制度へ. ボーナスの支給形態には個人評価によるものもあります。それは人事評価と評価係数を結びつけて計算するのです。例えば5段階の人事評価とそれぞれに評価係数を設定してみましょう。 s：1.5 a：1.3 b：1.1 c：1.0 d：0.8 久しぶりに労働組合の配布物から記事にします。この配布物を得るために組合費を払っているようなものです。 外部の方には分かりにくいのですが、国家公務員も人事評価制… 実際に私は最高評価をとったことがあるのですが、普通評価だった同期と1万円程度しか昇給額に差がなかったです。成果を上げてもあまり評価されないというのは、公務員のデメリットの一つだとは思いますが、メリットも当然あります。公務員の仕事は、正直なところ、誰でもできる定型化された仕事が山のようにあります。自分で立てた目標は評価者（通常は直属の上司）に確認してもらい、年度末に最終的な評価をもらいます。高い業績を残す人に共通して見られる行動特性のことで、この評価が高いと優秀な成果を発揮する可能性が高いと言われています。そのため、いくら高い目標を設定し、そのプロセスにおいて高い能力を発揮したとしても、最終的に目標を達成できていなければ、評価が低くなることが多いです。ただし、公務員の業務では、数値化できないものが数多くあります。目標を立てる際には、具体的な数字やプロセスを盛り込むとよいとお伝えしましたが、そもそもどう考えても入れ込めない業務があります。公務員の人事評価制度について、少しはイメージいただけたでしょうか。先ほど、月額給与は「能力評価」によって変わってくると説明しましたが、その上昇幅が普通評価と最高評価でも、さほど差がありません。民間企業では、そのプロセスを重視して評価してくれるｋともありますが、基本的に公務員の人事評価ではないと思っておいた方がいいです。あくまで私の経験を踏まえてとなりますので、これをすべてやったからといって、必ず最高評価がとれるわけではないのでご注意ください。公務員が株式投資をする注意点！私は株式投資で200万稼ぎましたよほど突飛な目標を立てていない限りは、指摘が入ることはあまりないと思います。公務員のメリット・デメリットについては、以下の記事で紹介していますので、気になる方は是非ご参照ください！公務員の場合、こちらからアクションを起こさないと、基本的には放置ですので、積極的に進捗報告をしておきましょう。昔よりはマシになっているかもしれませんが、こうした事例が現実に発生しています。そうすると、日々の進捗がどうなっているのか、プロセスで工夫しているところがあるか、問題点はないのかなどの確認が薄くなってしまいます。公務員を目指しておられる方や公務員への転職を考えておられる方は、公務員の人事評価制度がどのような実態となっているのか気になるのではないでしょうか。民間企業でもそうですが、人事評価制度を取り入れる際には、すべての評価者が共通認識を持っていて、一定のレベルで評価できるようになることが必要です。勤務時には、上述した高評価を得るポイントを実践し、ある程度はいい評価をいただくことができたと思っています。公務員でもアパート経営できる！違法にならない条件とリスクを紹介コミュニケーション能力が高い、リーダーシップがある、ロジカルシンキングができるなどが評価項目としてよく設定されます。私は会計部門に所属していたので、具体的な数字などを目標に盛り込めたのがラッキーでした。具体的な数字やプロセスを目標とすることで、その成果を評価者にアピールすることができます。ただし、この評価はすでに説明したとおり、ほとんど給与に反映されないため、やはりモチベーションとしては上がらなかったですね…では、こうした実態のある公務員の人事評価制度で高い評価を得るためのポイントについて、説明していきます。しかし、実際にどのような評価内容なのか、きちんと運用が回っているのかなど、働いたことがある人にしか分からないことが多いです。公務員の人事評価制度は、特別な内容なわけではなく、民間企業で似たような制度を導入している企業は数多くあります。参考までに私の公務員時代の評価について、ご紹介しておきます。私は入庁４年目に退職したので、人事評価を受けたのは３回です。そこで今回は、元国家公務員の私が実際の経験を踏まえて、公務員の人事評価制度について詳しく解説していきたいと思います。実際に私が現在勤めている企業の人事評価制度は、同じような内容となっています。評価者も人間ですので、ある程度は人としての相性はありますが、公務員の場合は極端なケースが多いです。公務員にも人事評価制度があり、毎年職員は個別の目標を立て、年度末に評価を受けます。評価者としても、目標の数字を達成しているのか、していないのかで、まずは判断することができるためです。やはり民間企業と公務員とでは、人事評価一つとっても、大きく違うんだなという印象です。現状の人事評価制度は、公務員の業務の実態に合っていないと思っています。面談はかなり形式ばったもので、そうしたマニュアルでもあるのかなという印象を受けました。その人の出した成果よりも、評価者に気に入られているかが重視されている時点で、人事評価とは言えないですよね。