はじめに こんにちは、お金のよろず屋管理人のうーざんです。 さて、いよいよ4月19日(日)から、「半沢直樹」の続編がスタートしますね。 前作が放送されていた頃には筆者はまだ現役の銀行員でしたので、お客さんから 「あれって実際のところどうなの! 2013年に放送され大ヒットとなったドラマ「半沢直樹(第1期)」のロケ地をまとめました!東京中央銀行や西大阪スチール、伊勢志摩ホテルの撮影はどこで行われたのか?また、最後に大和田常務が土下座をした場所はどこなのか?半沢直樹の撮影で使われたロ
— 半沢直樹 (@Hanzawa_Naoki) March 24, 2020. 2020年、tbs日曜劇場にあの「半沢直樹」が帰ってくる! 平成に放送されたドラマで最終回42.2%の視聴率を弾き出した驚異のドラマが、令和の時代に再び登場。主演・堺雅人演じる半沢直樹は、新たなフィールドでも“倍返し”出来るのか! 大和田常務を演じた香川照之さんの、迫真の演技も印象的でしたね。また、下記記事を「半沢直樹2(第2期)」のロケ地をご紹介しているので、こちらもチェックしてみてください。学士会館は千代田区神田錦町にある施設で、結婚式や宴会ができるのはもちろん、宿泊や会議室などの利用もできます。そして、伊勢志摩ホテルのロケ地として使われた場所が「プレスセンタービル」です。地上11階・地下3階と、それほど飛び抜けた規模のビルではありません。そんな西大阪スチールのロケ地は、日本冶金工業川崎製造所(川崎市川崎区小島町)です。※下記記事にて「半沢直樹2(第2期)」のロケ地をまとめているので、こちらもチェックしてみてください。東京中央銀行や西大阪スチール、伊勢志摩ホテルの撮影はどこで行われたのか?第2期の撮影でもおそらく、一部のロケ地は引き続き使われたでしょう。ドラマ内では本店の他にも大阪西支店や京橋支店などが登場していましたね。西大阪スチール社長・東田満に対する5億円の融資を巡って、半沢直樹たちが熾烈な戦いを繰り広げましたね。話の流れに沿って、ある程度まとめていますが、順不同になっているのでご了承ください。半沢直樹が属する銀行であり、ドラマの主な舞台にもなっていた「東京中央銀行」半沢直樹の後半(第6話〜)の主な舞台になったのが「伊勢志摩ホテル」です。プレスセンタービル(日本プレスセンタービル)は、東京都千代田区内幸町にあるビル。ちなみに、近くにある「国立科学博物館」は、リーガル・ハイの裁判所のロケ地として使われていました。半沢直樹の前半(第1話〜第5話)の主な舞台は、西大阪スチールでした。三井本館には三井不動産の本社や、三井住友銀行日本橋支店、三井住友信託銀行日本橋営業部などが入っています。イタリア・ヴェネツィア産大理石が使用されていたり、耐震改善促進法の基準の2倍以上の耐久度があったりと、とても立派な建物であることがわかります。次に、半沢直樹(第1期)のロケ地で使われた場所を、住所付きでご紹介していきます。そして、東京中央銀行本店として撮影されていたロケ地が「三井本館」です。伊勢志摩ホテルの女性専務・羽根の不正を暴くべく、半沢直樹たちが奮闘していましたね。そして、半沢直樹たち東京中央銀行の行員は、黒崎が率いる金融庁職員を大きな階段で出迎えました。この階段のロケ地となったのは、東京国立博物館(トーハク)です。建物自体は1902年に竣工しましたが、関東大震災の被災により、1929年に再竣工。そして大阪西支店では、支店長・浅野に対する倍返しが行われました。半沢直樹で用いられていた名称、その名称の正式名称と住所、どのようなシーンでそのロケ地が登場したか?ちなみに、大和田常務が土下座をした会議室は「学士会館201号室」です。物語がスタートした当初、半沢直樹は「東京中央銀行大阪西支店」に勤務していました。半沢直樹の最大の名シーンは、大和田常務が役員会議の場で土下座をしたシーンでしょう。 左遷された恨みがあると言われている。 おなじみ!『半沢直樹』の. パート1にも登場した半沢直樹の宿敵。 旧大蔵官僚だった父親が銀行にはめられて. この検査であまりに改善事項や指摘事項が多かった場合、銀行内での支店の評価や支店長などの次期ポストにまで影響してしまうこともあります。検査に備えて銀行では各種の「準備」でてんやわんやになります。どんな「準備」をするかは第2回で詳しくお話しますので、お楽しみにしていてください。元銀行員で現役会計事務所職員がお金にまつわる様々なお悩み・疑問を解決します!ドラマではかなり過激な検査の様子が描かれていましたが、実際のところ「金融庁検査」って何をするものなのでしょうか?さすがにドラマの黒崎検査官のような恫喝まがいのことは少なくとも今は行われていませんが、ツッコミはかなり厳しいようです。原作にあった「疎開」といわれる資料の「一時的避難」などの実態について触れていきたいと思いますのでお楽しみに。さて、いよいよ4月19日(日)から、「半沢直樹」の続編がスタートしますね。銀行というのは他人様のおカネを預かって、別の人に貸し出すという大変重要な業務を行っています。ひとたび銀行が破たんすれば、地域の経済に多大な影響を与えてしまいます。今の銀行の新規貸出の平均金利は0.7%台です(日銀 貸出約定平均金利の推移 2020年1月より)。ですから、この格付や債務者区分を巡る攻防は銀行の業績にも影響する重大事ということで銀行もかなりの緊張感で臨むことになります。ちなみに融資先の格付(債務者区分)というのは、その会社の決算や事業内容などを踏まえて銀行独自に取引先を「採点」したものです。ちなみに厳しさでは断然「金融庁検査」の方が厳しいので、それぞれの検査のときの銀行内の緊張感はかなり違います。検査は2年に1回ありますが、基本的に管轄する財務局から「いついつから検査に入りますよー」という通知があります。外回りをしていた場合などに支店に戻ると突然検査官が入口で待ち構えていて、外勤用のカバンやスーツのポケットなどをまさぐられるためかなりドキドキします。「与信検査」は通常銀行の本店で行われるため、各支店から支店長や融資課長などの融資の責任者が集まって支店ごとに精査されます。各支店ごとにどこの貸出先が検査対象となるかは金融庁側から事前に指定されます。そして支店のカギを開けて中に入ると、次は「引出しとキャビネットは我々がいいと言うまで開けないでください」という宣告がなされ、検査官立ち合いのもと引き出しをひとつずつ開けて中身を確認されます。そんなわけで今回からは(勝手に)半沢直樹2とコラボさせていただきまして、銀行や銀行員に関する<ウラ話>を元銀行員である筆者が赤裸々にお話していきたいと思います。それでは早速第1回「金融庁検査の実態」についてお話していきたいと思います。そのため銀行は「免許制」によって営まれており、国の監督下と「銀行法」や「銀行業法」という厳しい法律の下運営されているのです。実地検査とは、全支店のなかからランダムで抽出された数店舗が犠牲になる痛ましい検査です。また朝からいるケース以外にも、ある支店の検査が終わって日中に突然検査官が来るというケースもあります。金融庁検査は半沢直樹のドラマほどではないものの、銀行や銀行員にとってはかなり胃が痛くなるイベントであることは間違いありません。例えば正常先なら1%未満ですが、要注意先で2%程度、要管理先になると15%程度、破たん懸念では60%~70%程度といった感じで貸出額に対して一定割合を「貸倒引当金」という経費に繰り入れるのです(貸倒引当金繰入率は2015年日銀金融システムレポートより)。ここでも引き出し内から業務に関係ないものや通帳(自分のものでも)が出てきたらアウトです。私の先輩はこのときに何を思ったか引き出しにちょっとエッチな雑誌を入れていたのが見つかって、検査官には苦笑いされましたが後で支店長にこっぴどく叱られていました(笑)第2作にも引き続きキャスティングされているようですので、またしても「半沢vs黒崎」の戦いが見られるかもしれませんね。次回は「金融庁検査の実態パート2」ということで、金融庁検査の事前準備の実態についてお話していきたいと思います。銀行が国の「金融システム」を維持するための正しい経営を行っているか、ということを確認するために行われるのが「金融庁検査」になります。ドラマでは6代目片岡愛之助さん演じるオネエ口調の検査官「黒崎」が、事あるごと銀行や半沢を目の敵にして厳しい検査を行っていましたね。また金融庁検査の行われない年には日本銀行の考査(銀行内では日銀検査といっていました)が行われるため、財務局というのは金融庁の「出先機関」で、各地域ごとにあります。例えば関東地区なら関東財務局、近畿地区なら近畿財務局が管轄しています。前作が放送されていた頃には筆者はまだ現役の銀行員でしたので、お客さんから引き出しチェックが終わったら、いよいよ支店の業務体制の検査が始まります。検査項目は多岐にわたり具体的には、朝出勤するとすでに鍵の開く前の支店にいかつい顔をしたスーツの方たちが何人も待機していて、まずは挨拶もそこそこに通勤用のプライベートのカバンをまさぐられます。 国税局査察部 統括官 金融庁検査局主任検査官 .