「従来のシステム構築のやり方では、サービスインの瞬間が最もユーザーにとっての価値が高く、運用するに従って価値が下がり陳腐化していく。こうした状況を打破したかった」。ソニックガーデンの倉貫義人氏(代表取締役社長)はこう話す。 背景は,前述の目的で書いた事柄が,なぜ起きているのかその原因を分析したものを記述する。目的よりはやや具体的に記述するが,個別の具体的な要求ではないので,できるだけ三つか四つ程度に原因を集約して書くとよい。例を挙げてみよう。システム構築によって,先の背景で挙げた問題点や原因を解決することで,どのような効果を期待しているのかを記述する。この狙いはまさに投資対効果の「効果」の部分であり,これを具体的に記述しておくことが,ベンダーへの情報伝達という観点から重要なポイントとなる。つまりこの狙いで書いた定量効果や定性効果を実現するためのシステムが構築されることを要求するのだ。例を挙げよう。アフターコロナでも働き方の一つとして定着するのがテレワーク。ただ、管理者にとってはこれまでと勝手...あるいは新規事業の開始に伴う新たなシステム構築の場合であれば,以下のような例があるだろう。筆者がRFPのコンサルティングを実施する場合,それらの要素を「システム構築の大前提」というくくりで記述することがよくある。その名の通り,システム構築全体に関わる前提条件となるような大きな要素を趣旨に記述しておくと,それがベンダーの注意を引き,提案時に十分に留意されるようになる。大前提となるものとしては以下のようなものがある。また,Webシステムの場合,特に一般コンシューマ向けのシステムの場合などは,次のような大前提を入れるのもよいだろう。受講で使用するBIツールインストール済みのパソコンとテキストは、受講日前に受講者の方宛にお届け。...オンラインでのコミュニケーションの特性を押さえた上で、上手に話すためのノウハウを解説するオンライ...2020年のIT Japanはオンラインセミナー形式で8/26~28に開催します。参加は無料。「IT Japan 2020」のサイトで事前登録してください。趣旨は,「目的・背景・狙い」がきちんと記述されていれば,それで不足はない。ただし,システムの規模やその性質により,付け加えてもよい要素というものはいくつかある。いくつか例を挙げてみよう。既存のシステムを再構築する場合などは,現行システムが抱えている課題があるだろう。個別の機能上の問題点ではなく,事業や業務そのものに出ている全体的な影響を捉えることが重要である。オンラインで売れる営業トークを分析して分かった商品説明ノウハウを解説する講座です。フレームワーク...企業のDXへの取り組みが加速する中、データをいかにうまく活用できるかがその成否を左右します。本書...新技術だけではなく、既存のシステムをネットに対応させていくこともDXの基盤として極めて重要なこと...日経NETWORKに掲載した無線LANに関連する主要な記事をまとめた1冊です。無線LANの基礎知...アフターデジタル社会になると市場のルールが変わると考えたほうがいい。社会の変革は避けようがないな...改善といえば「なぜなぜ分析」。なぜなぜ分析の理解を深め、自分自身がチームを率いて実践できるように...なぜ,システム投資を行うことになったのか,それによりどのような目的を達成しようとしているのかを,簡潔な一文で表現したものが望ましい。具体的なことは後述する背景や狙いに書くので,核心を捉えるのだ。ネットにスマホ、SNSが普及したことで「情報過多社会」になりました。本書は、ソーシャルメディアが...Copyright © Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved. 「 システム 」 「 システム化 」 とは、どのような意味だと思いますか? という質問です。 意外にも、 『 システムエンジニア 』 という、肩書きをもつ方々の大半が、 実はこの 「 システム 」という意味をあいまいに捉えている ことが分りました。
世の中には方便として使う言葉がある。特にit分野では、it嫌いの経営者を説得するために、it関係者は様々な言葉を駆使する。その1つに私もよく使う「老朽化したシステム」があるが、実はこれが大問題なの … [目的]現行システム陳腐化による過大な事務負担の軽減を目的として,新システムを構築する。 [背景] ・現行システムは構築から8年が経過し,新たな業務への対応が困難であり,それを手作業で補っているため,事務のミスが増加している。 私のような記者にとっても極めて便利だ。本題に行く前に、ざんげの意味を込めて便利な理由を書いておく。要は「老朽化システム」と書くだけで多くの説明を省けてしまう。「長年の改修でコードがスパゲティ化し、データの整合性も怪しくなっている。その結果、システムのブラックボックス化が進み……」などとくどくど書かなくても、「老朽化システム」と書けばIT関係者なら誰もが上記の意味をくんでくれる。というわけで……すまん、これかも使い続けるかもしれない。アフターコロナでも働き方の一つとして定着するのがテレワーク。ただ、管理者にとってはこれまでと勝手...受講で使用するBIツールインストール済みのパソコンとテキストは、受講日前に受講者の方宛にお届け。...オンラインでのコミュニケーションの特性を押さえた上で、上手に話すためのノウハウを解説するオンライ...2020年のIT Japanはオンラインセミナー形式で8/26~28に開催します。参加は無料。「IT Japan 2020」のサイトで事前登録してください。この記事は会員登録で続きをご覧いただけます。次ページでログインまたはお申し込みください。オンラインで売れる営業トークを分析して分かった商品説明ノウハウを解説する講座です。フレームワーク...企業のDXへの取り組みが加速する中、データをいかにうまく活用できるかがその成否を左右します。本書...世の中には方便として使う言葉がある。特にIT分野では、ITをよく分からない人たち、中でもIT嫌いの経営者を説得するために、IT部門や出入りのITベンダーらは様々な言葉を駆使する。何の話なのか全くピンと来ない読者のために言えば、例の「攻めのIT、守りのIT」がその代表例だ。新技術だけではなく、既存のシステムをネットに対応させていくこともDXの基盤として極めて重要なこと...そんなわけなので、方便としての言葉は気軽にホイホイと使うものではない。そんなことをしていると、必ず後で困った事態に陥る。ここで白状すると、実は私も極言暴論などの記事を執筆する際に、気軽にホイホイと使っている言葉がある。それは「老朽化したシステム」である。日経NETWORKに掲載した無線LANに関連する主要な記事をまとめた1冊です。無線LANの基礎知...お分かりかと思うが「老朽化」は全くの方便だ。システムの構成要素のうちハードウエアは本当に老朽化するが、ソフトウエアは老朽化、つまり老い朽ちたりはしないからだ。長年の改修によりコードが複雑化した状態を老朽化と呼ぶのは、冷静に考えるとさすがに無理がある。だがITの世界では完全に市民権を得ている。いろいろな意味でとてつもなく便利な言葉だからだ。アフターデジタル社会になると市場のルールが変わると考えたほうがいい。社会の変革は避けようがないな...改善といえば「なぜなぜ分析」。なぜなぜ分析の理解を深め、自分自身がチームを率いて実践できるように...だが、この方便には落とし穴がある。今回の「極言暴論」のテーマにも関わるのだが、方便として使ったはずの言葉がすっかり市民権を得て、当初の意図と違ったふうに使われてしまうのだ。「攻めのIT、守りのIT」はまさにその典型で、デジタルブームに乗せられて愚にもつかないPoC(概念実証)に取り組むことが攻めのITだと思う経営者が続出した。哀れにもIT部門が求めてやまない基幹系システム刷新は、経営者にとってどうでもよい「守りのIT」に追いやられてしまった。この「攻めのIT、守りのIT」がなぜ方便なのかについては、私のもう1つのコラム「極言正論」で以前述べたことがある。簡単に言うとこうだ。あるCIO(最高情報責任者)が言っていたが、経営者は「戦略的な取り組みにしか関心を示さない生き物」なのだそうだ。そこでIT部門はIT投資を決断してもらうために「攻めのIT、守りのIT」という方便を駆使する。経営者に攻め、つまり戦略的な投資だと納得させれば、必要な予算を確保できるという算段だ。ネットにスマホ、SNSが普及したことで「情報過多社会」になりました。本書は、ソーシャルメディアが...Copyright © Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved.