会員についてブランド構築とは、ブランド・アイデンティティというブランド独自の価値と、消費者・顧客が心の中にいただく心象(ブランド・イメージ)を一致させる活動のことを言います。(出典:http://mos.jp/cp/tobikiri/) 絶好調のマクドナルドや、出店相次ぐ高級ハンバーガー店が話題になる中でも、業界2位のモスバーガーは独自なポジショニングとブランド戦略で健闘 …リッツ・カールトンのブランド体験を表すものとしては、「リッツ・カールトン・ミスティーク(神秘性)」と呼ばれるものがあります。リッツ・カールトンのブランド体験について見てきました。従業員全員が「クレド・カード」を携帯し、共通の理念のもとに行動していること、従業員への3つのエンパワーメント(権限委譲)により、自分の判断でより良いサービスがなんなのかを考え、すぐに行動することができたのが成功している理由と言えるでしょう。また、世界中どこででも、前回と同じようなサービスを受けることができるのは、従業員がプレファランス・パッド(お客様情報カード)というメモ帳に、お客との会話から得た情報を記載することで、その情報がリッツ・カールトン全体で共有されているためです。Copyright© BRANDINGLAB – ブランディングラボ , 2020 All Rights Reserved.1898年にセザール・リッツがパリで創業した「ホテル・リッツ」を起源とするリッツ・カールトン。現在のリッツ・カールトンができあがったのは、初代社長であるホルスト・シュルツィ氏がリッツ・カールトン・ホテル・カンパニーに参画してからで、日本では、1997年に大阪、2007年に東京でオープン。その後、沖縄と京都でもオープンしています。最後にリッツ・カールトンのブランディングについて少し解説します。「クレド」、「サービスの3ステップ」、「モットー」、「サービスバリューズ」、「従業員への約束」からなるものです。「リッツ・カールトンはお客様への心のこもったおもてなしと快適さを提供することをもっとも大切な使命とこころえています。リッツ・カールトンには、以下の従業員への3つのエンパワーメント(権限委譲)があります。感動エピソードの裏には、エンパワーメントとともに「ゴールド・スタンダード」と呼ばれるサービス理念の存在がありました。リッツ・カールトンでお客様が経験されるもの、それは感覚を満たすここちよさ、満ち足りた幸福感そしてお客様が言葉にされない願望やニーズをも先読みしておこたえするサービスの心です。」ブランド体験とは、その言葉の通り、ブランドを体験することです。ブランドを体験すると言っても、実際にブランドの商品に触れることだけではなく、ブランドと接触する機会全てがブランド体験です。CS(顧客満足)評価が高いホテルとして知られているザ・リッツ・カールトン(以後リッツ・カールトン)。実際に、CSに関する調査では、2006年から10年連続で第1位を獲得しています。(「日本ホテル宿泊客満足調査」 J.D.パワー アジア・パシフィック)今回はリッツ・カールトンのサービスを通してブランド体験について解説します。ザ・リッツ・カールトン・ホテル元日本支社長の高野登氏はこう語っています。「当初、私自身も感動につながるサービスとは何かを十分に理解できていなかった。しかし、スタッフとともに試行錯誤を重ねることで、声にならない顧客の要求を先読みする力”という解にたどりつくことができた。満足できるサービスレベルに達するまで、約3年が必要だった」例えば、ブランドの広告やWebサイト、電話での対応などもそれにあたります。このようにブランドが顧客と何らかの形でコンタクトをとることをブランド体験と言うのです。さきほどのエピソードでは、3つのエンパワーメントがあったことで、新幹線の費用負担を気にすることなく、大阪から東京へ追いかけるのが顧客への対応としてベストだと、従業員が臆することなく考えて実行することができたのです。これは収益向上にもつながっています。リッツ・カールトンのリピート率は40~50%ほどで、高いリピート率を維持しているのです。リッツ・カールトンがブランド体験を成功させたことは、ブランド構築にもつながりました。リッツ・カールトンの設計したブランド体験により、顧客は、「リッツ・カールトンのない世界は考えられない」と思い、リッツ・カールトンはそう顧客に思われるために、リッツ・カールトンたるべきサービスを継続して行うことで、ブランディングに成功しているのです。是非、ブランド体験だけでなく、そのブランディング術も参考にしてみてください。ミシュラン星付き店顔負けの食材と料理人を駆使したイタリア料理が、3000円でおつりがくるくらいの値段で食べられる「俺のイタリアン」。不況真っ只中の2011年9月21日、新橋に1号店をオープンすると大き …「おもてなし」というのは、どこのサービス業でも意識されていますが、クレドにある「願望やニーズをも先読みしておこたえするサービスの心」に驚きや感動が生まれる、リッツ・カールトンのサービスの真髄があるのかもしれません。顧客がブランドと接触するブランド体験の中で、最も印象に残るのは、実際のお店に行ってサービスを受けることでしょう。良くも悪くも、1回お店に行っただけで、「また来たい」「もう来ることはない」などとお店を評価することも少なくありません。このようにブランド体験と顧客満足は密接に関わっています。普通のホテルだったら考えられない対応ですが、このような対応ができたのは、次のような従業員へのエンパワーメント(権限委譲)があったからです。私たちは、お客様に心あたたまる、くつろいだそして洗練された雰囲気を常にお楽しみいただくために最高のパーソナル・サービスと施設を提供することをお約束します。そのうちのひとつであるクレドは、ラテン語で「志」「信条」「約束」を意味し、従業員が心がけるべき企業の「信条」として、最近では定着しつつあるものです。こういった顧客が驚くようなことが次々と起きることをリッツ・カールトン・ミスティークと呼ぶそうです。次からは、CS評価が高いとされるリッツ・カールトンではどのようなブランド体験が設定されているのかを見ていきます。リッツ・カールトンでは、ゴールド・スタンダードを継続的に勉強する機会も設けています。毎朝行われるラインナップと呼ばれる15分~20分程度の朝礼では、ホテルの支配人からアルバイトまで全員が参加し、ゴールド・スタンダードの中から選んだテーマ、例えば「こころのこもったおもてなしをする」についての意見交換や業務での工夫などがディスカッションされています。フリーマガジン「R25」、ライブドアニュース、VOGUEデジタル版、LINEなど数々のメディアの立ち上げ・運営に関わり、現在はZOZOに在籍している「メディア野郎」こと田端信太郎氏。ツイッターでもたび …
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そのおかげで、リッツで働きだしたスタッフ達が、リッツの信条、サービス哲学、リッツスタッフとしての価値観で、自分で考えてサービスが実行できるようになるのです。リッツ卒業者の私としては、そんなふうに思って頂けると幸いです。高野氏の話の中でいくつも出てくるリッツの素晴らしいサービス事例は、それこそ、クレドに記載されているリッツのモットーそんな魔法の様なサービスの数々を想像される方は少なくないと思います。例えばウェブデザイン、例えば簿記など、具体的な技術に関しては、スキルアップがイメージできると思いますが、サービスのスキルと言うのは、はっきりと目に見えるものではない分、浸透が難しい、という印象があると思います。例えば元リッツ・カールトン支社長の高野登氏の書籍「リッツ・カールトンが大切にするサービスを越える瞬間」の中で紹介されている事例、この著書で紹介されている数々のリッツの感動のサービス事例に、マニュアルがあるとは、誰も思えないでしょう。「ラインナップ」とは、リッツ式の朝礼で、各部署仕事がスタートする前に15分〜20分前後行われます。このように、リッツ・カールトンでは、サービスを科学としてとらえ、最高のサービス提供するための数多くの仕組みをつくりあげています。実は、私のようにリッツで働いた経験を持つ者は、クレドとくれば、やはり「ラインナップ」に焦点を当てます。といった内容をラインナップで、日替わりで話し合っていき、リッツの信条(信じて疑わない行動指針)サービス哲学、リッツスタッフとしての価値観を全スタッフが共有します。リッツ・カールトンで最も有名なものの一つに「クレド」があります。同じ感性と価値観を共有した人が本当に心からクレドに納得していれば、マニュアルのように細かい決まりを定めなくても、自然に同じような振る舞いができると言うのがクレドの基本的な考え方だと高野氏は言います。という具合に数字化され、前月、前年と比較して、問題解決に取り掛かります。今回は、元リッツ・カールトン支社長の高野登氏の書籍「リッツ・カールトンが大切にするサービスを越える瞬間」から、3つのポイントに焦点をあて、私、清水 健一郎なりにこのコラムで紹介させていただきたいと思います。スタッフによって、サービスのクオリティにムラがある、というのでは今日のリッツ・カールトンの評価、成功はなかったはずです。すると彼は、懐からクレドカードを取り出して、必ずこう答えたそうです。高野氏の話の中でも、「毎日のラインナップ(朝礼)が社員を育てる」と、あります。高野氏によると、リッツ・カールトン初代社長ホルスト・シュルツ氏が、講演会で、リッツ成功の秘密をよく聞かれたそうです。一般的な朝礼のように上司が一方的に話をするのではなく、司会者役が投げかけた質問を皆で考えて話し合いをするディスカッションが中心です。そこで、リッツで働きだしたら、感動を生み出すサービスが誰にでもできるようになる仕組みに焦点をあててみましょう。
さて、高野登氏の著書、「リッツ・カールトンが大切にするサービスを越える瞬間」に紹介されているサービスを越える瞬間の事例、そんな事例を、なぜリッツ・カールトンは次々と生み出すのか? その秘密を3つのポイントに絞りご紹介しました。
ザ・リッツ・カールトン・ホテル(The Ritz-Carlton Hotel)という名前の由来は,パ リの名門ホテル「ホテル・リッツ」(1898 年開業)の創始者として知られるセザール・ リッツ(César Ritz)までさかのぼる。リッツは近代ホテルの基礎を築き上げた人物で, リッツ・カールトンでは「ゴールドスタンダード」という企業理念の下、クレドやモットー、サービスの3ステップなどを掲げています。 あなたは会員ですか ?
一流ホテルのホスピタリティは凄いと聞く。それはもう、サービスにまつわる逸話を集めた本が何冊も出てしまうレベルで凄いと聞く。 なかでも、ぶっちぎりで数多くの伝説を残しているのが、「帝国ホテル」と「ザ・リッツ・カールトン」である。 世界70ヶ所でホテル&レジデンスを展開する、ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー。「全米一のサービス品質」「世界で最も優れた企業」など、幾多の受賞歴を持つリッツ・カールトンは、国内外で、高級ホテルとしてトップクラスの評価を獲得し続けています。 数々の感動事例を生み出し続けるザ・リッツ・カールトン。 リッツ・カールトンではお客様へお約束したサービスを提供する上で、紳士・淑女こそがもっとも大切な資源です。 信頼、誠実、尊敬、高潔、決意を原則とし、私たちは、個人と会社のためになるよう持てる才能を育成し、最大限に伸ばします。 ブランド体験とは、その言葉の通りブランドを体験することです。体験すると言っても実際にブランドの商品に触れることだけではなく、ブランドと接触する機会全てがブランド体験です。今回はリッツ・カールトンのサービスを通してブランド体験について解説します。 ザ・リッツ・カールトン東京は、「東京ミッドタウン」に位置する世界屈指の高級ホテルです。客室はすべて47階以上の高層階にあり、六本木上空からの見事な眺望が楽しめるゲストルームは洗練されたモダンなデザインとなっています。