働き方改革や健康経営という言葉がなかった頃から、他に先駆けて職場環境の改善や社員の健康維持に力を注いできた情報通信業大手のscsk株式会社。トップの熱い思いを起爆剤に、現在では社員一丸で健康経営に取り組む同社の戦略的な実践方法や仕組みづくりについてうかがいました。 私はコクヨの働き方改革プロジェクトアドバイザーとして、さまざまな企業のお客様に向けに働き方改革を推進するための制度設計やその仕組みづくりなどをおこなっています。 働き方改革; 2020.06.29; 働き方改革と健康経営をセットで考えなければしわ寄せがくる 企業の準備が整っていると整っていないにかかわらず、働き方改革という労働基準法が次々と改正されてきています。 初期投資は大きいですが、長期的な効果とコストパフォーマンスは高いと言えます。デスクワークは、仕事の量が目には見えづらく、机の上の紙の量で何となく推察する事も出来ますが、整理できていないだけでそこまで仕事を抱えている訳ではないというケースもあります。もちろん、働き方改革は重要ですが、それも今抱えている業務の整理が出来てこそです。業務量が個人や時期で偏ってしまっていたりすると、働き方改革への意欲はあっても、取り組む事は難しくなってしまいます。社内のシステム化も働き方改革を後押しする一因となっております。SFA、CRMなどに代表されるスケジュール、営業管理ツールは働き方改革における効率化、見える化に大きく貢献しております。スケジュールの共有と可視化によって、急な欠員や引き継ぎ、業務の変更の際にスムーズに対応することができる他、管理者が従業員の動きを把握することが出来、今後の業務の方針を定めやすくなります。マイナビの調査では2018年の残業時間は2014年から5年連続で減少し、調査開始時の2012年から18時間の減少の平均28時間となっておりました。ワークライフバランスの実現は大手企業が率先して行っている他、人材不足が叫ばれる業種に関しても人材確保に向けた健全な労働環境づくりに取り組んでいます。Copyright © 2018 rapinics Co.,Ltd.All rights reserved.働き方改革における施策を浸透させるために、専門家を招いて講演を行い、自信をもって働き方改革を推進する機運を高めるなど、制度そのものと制度を支える仕組みを活用することによって社内に定着させることが出来ます。またツール、システムの導入によって働き方改革を行う場合はツールの使い方、運用の方針を決め、教育する必要もあります。ツールは導入して終わりではなく運用や利用状況を随時確認することによって効率化と定着を図れます。具体的な数値を決め、具体的な目標を課する事によって、明確に何をすればいいのかが具体的になり、社員一人ひとりに明確な目標意識が根付くことによってより定着しやすくなります。また目標は最初のうちはハードルを低く設定し徐々に高くすることによって段階的に働き方改革に基づいた働き方にすることによって自然と定着するようになります。大同生命保険では原則19時に全員退社を徹底しており、pcが強制シャットダウンされますが、残った業務が持ち帰りになるなど仕事の削減という点では、まだ問題が多く残しております。短時間勤務はフレックスタイム制と組み合わせることで、選択の幅を広げ、より多様な働き方に対応できるようにしている企業が多くあります。例えば、上司よりも先に帰れないという雰囲気が社内にあったり、残業をしていると評価されるというような長時間労働を肯定する傾向があったりすると、いくら退社を促してもなかなか浸透しにくくなってしまいます。まずは、これまでの常識や習慣を見直し、新しい空気を作っていく事が必要です。このような働き方改革の成功事例は社員の働き方改革に対する理解と徹底が必要になっていきます。いくらルール作り、制度をしっかりしても定着せず利用されなければ意味がありません。これまでの長時間労働が当たり前だった職場において社員の働き方を変えるために、企業は長期的な取り組みが求められいます。働き方改革を行うには、まずは現状の把握が第一に必要です。今この会社にどういった問題があるのか、そして何が必要なのかを改めて検討していく必要があります。現状の把握が出来ると、次第と対策や必要なものなども見えてくるようになり、徐々に働き方改革が社内に定着していきます。 学校における働き方改革について 社会の急激な変化が進む中で、子供が予測不可能な未来社会を自立的に生き、社会の形成に参画するための資質・能力を育成するため、学校教育の改善・充実が求められて … 働き方改革の成否を握る健康経営への取り組み 働き方改革3:従業員の「健康」は企業の成長に直結する. 働き方改革に向けた取り組みと言ってもどのように行うかがよくわからない方が多いと思います。 そこで参考になる、事例を幾つか取り上げ、実際に行われた取り組みを上げていきます。