HBOマックスは配信停止を決めた直接のきっかけを説明していない。ただ、8日に著名脚本家のジョン・リドリー氏が米ロサンゼルス・タイムズへの寄稿で「『風と共に去りぬ』は奴隷制の恐怖を美化している」と指摘していた。動画配信サービスの隆盛で昔の作品にアクセスしやすくなっており、今後も同様の事態が続く可能性がある。映画「風と共に去りぬ」を上映した米ニューヨークの映画館(1939年12月)=AP【シリコンバレー=佐藤浩実】米ワーナーメディアが10日までに、動画配信サービス「HBOマックス」で映画「風と共に去りぬ」の配信を停止したことがわかった。警官による黒人暴行死に端を発した人種差別への抗議が広がっており、作品内の描写が偏見を含むと判断したという。抗議活動の影響が往年の名作にも及んできた。「風と共に去りぬ(原題はGone With the Wind)」は南北戦争の時代の米南部を舞台に、たくましく生きる女性の姿を描いた作品だ。公開は1939年。アカデミー賞で監督賞などをとった名作として知られる一方で、奴隷制を肯定するような描写も含んでいる。HBOマックスの広報担当者は日本経済新聞の取材に対し「不幸なことに『風と共に去りぬ』は当時の米国社会で一般的だった民族的、人種的偏見を描いている」と説明した。10日時点では配信サービス内で検索しても見つけられないが、歴史的背景の説明や批判を注記したうえで再び視聴できるようにするという。「偏見の存在自体を否定することになる」ため、差別表現の削除や差し替えはしない方針だ。有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 映画『風と共に去りぬ』に関する以下のニュースがTwitterで話題になっている。irr @IrrTenko ・ 8月28日米テネシー州の劇場で、内容が「無神経」「レイシスト」などの批判のコメントを多く受け取ったとして、34年間続いた映画『風と共に去りぬ』の上演が終わる。
「風と共に去りぬ」(39)と「蛇の穴」(50)ではそれぞれ同賞助演女優賞、主演女優賞にノミネートされた。 65年には、女性として初めてカンヌ国際映画祭の審査委員長を務めた。 「風と共に去りぬ」配信停止 黒人男性死亡 抗議デモ受け対応か nhk_news 【NHK】アメリカの動画配信サービスは、映画「風と共に去りぬ」が「人種に対する偏見を含んでいる」として配信を停止しました。 風と共に去りぬの映画情報。2373件のレビュー(口コミ・感想・評価)、内容・ネタバレ、あらすじ、予告編・予告動画、公開映画館情報、公開スケジュール、監督・出演者の関連映画情報、風と共に去りぬの動画を配信している動画配信サービスの情報。 アメリカで「風と共に去りぬ」が公の場では上映禁止にされている理由もよくわかる。 中学生のときに「風と共に去りぬ」を読んで、感動しすぎて読書感想文が書けなかった挙句、 映画を鑑賞して、ヴィヴィアン・リーの強烈な姿にさらに感激した。 風と共に去りぬってそんなに黒人差別の酷い描写ありましたっけ・・・?アメリカで映画版の動画配信中止になったそうですがそこまでひどい描写ありましたっけ・・・?南北戦争を描いてはいましたが、マミーの献身的な愛などわりと黒人の描写も丁寧だった印象なのに。 『風と共に去りぬ』は、もうあのような時代には戻らないという視点で観るべき映画だと思います。それなのに、映画の一部の差別的描写だけを理由に配信を停止するのは、むしろ時代に逆行しているのではないでしょうか」 「水戸黄門」もダメ? 放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏� 民主党ヒラリーのポリコレリベラル団体は自分たちの黒歴史を消し去りたいのだろうか。生まれたときからスカーレットの側に侍女としてマミーがいるのは、スカーレットの咎ではない。原風景の中に黒人奴隷がいるのはスカーレットにとっては自然なことであり、それがそのまま描かれている。ポリコレというのが何なのかわからなかったので、ウィキペディアを閲覧すると次のように解説されていた。こうして大河小説『風と共に去りぬ』は終わるのだが、映画は原作を損なうことなく、印象的な場面を数々残して幕を閉じる。『風と共に去りぬ』は南北戦争という大事件に呑み込まれていく人間模様を南部の視点で描きながら、その中でもがきつつ大倫のロマンスの花を咲かせようとするヒロインの精神的な成長を扱った大河小説である。マミーは主人公スカーレットの母エレンの部屋付きの侍女で、エレンと共にタラに来た忠実な奴隷である。スカーレットの教育係でもあったマミーはスカーレットにとってタラと一体化した何か大きな存在として描かれている。南北戦争後の荒廃したタラの大地を耕して作った綿花畑の中で、きつい監督者のまなざしをしたスカーレットが妹たちを叱咤しながら、手籠に綿を次々に摘み取っていく場面が思い出される。スカーレットは黒人奴隷と同じ労働を体験するのである。ヒラリー・クリントンがドナルド・トランプに大統領選で敗れてから、アメリカでデモや暴動が相次いでいる様子からすると、民主党のリベラル勢力が『風と共に去りぬ』をトランプ政権潰しのアイテムの一つと見なして利用していることも考えられる。アメリカでの公開は1939年。この年の9月には第二次大戦が勃発している。第二次大戦前にこのような映画が制作されたことは驚くべきことで、歴史的な価値がある映画であることに間違いない。映画『風と共に去りぬ』に関する以下のニュースがTwitterで話題になっている。『風と共に去りぬ』に登場するマミーと呼ばれる黒人の侍女役をハティ・マクダニエルが演じて、アカデミー助演女優賞を受賞している。民主党と共和党の地盤が入れ替わるのは、リチャード・ニクソン大統領のときであるようだ。レットに去られたスカーレットは、絶望の中でタラに帰ろうと思う。ヒロイン以外の人間で、『風と共に去りぬ』の最後に顔を出すのはマミーである。文学作品は風俗史の役割を果たすものでもあるが、南部では黒人奴隷が農場の担い手であったという歴史的事実がある。テネシー州の劇場での上映は無神経、差別主義者という非難を浴びたようだが、そうした非難は誰が誰に、何に対して投げかけた言葉なのだろう?これが行き過ぎた場合、あるいは別の目的のためのアイテムとして使われた場合は、それに対する反発が起きてくるのは当然のことで、梓弓さんというかたの解説にはなるほどと思わせられたので、引用しておきたい。しかし、調べてみると、これは初めてのケースではないようで、今やアメリカでは『風と共に去りぬ』を上映するのは大変なようである。わたしが調べたところでは、前掲の上映禁止の動きには民主党ヒラリーのポリコレリベラル団体が絡んでいるらしい。YouTubeに公開されていた予告編を貼りつけさせていただく。これは日本の左派にもいえることで、左派による言論封殺、自分達には甘くてヘイトスピーチやり放題、不寛容、偽善には多くの日本人に拒否反応が出始めているところなのではないだろうか。わたしは改めて、映画の原作であるマーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』とアン・エドワーズによって書かれたミッチェルの伝記『タラへの道 マーガレット・ミッチェルの生涯』を本棚の奥から引っ張り出して再読したわけだが、今回の再読で初めて気づいた、面白い――というと語弊があろうが――事実に気づいた。ハリウッド映画史に残る不朽の名作といわれる『風と共に去りぬ』は南北戦争を背景に一人の女性の生きる姿が繊細、巧みに描かれた壮大な映像芸術作品なのだが、テネシー州の劇場が上映禁止に追い込まれたというニュースに衝撃を覚えた。話を戻すと、ミッチェルがクー・クラックス・クランを登場させたのは、小説がメロドラマ調に流れないよう、面白くするための試みだったと前掲の伝記に書かれている。南北戦争当時、南部は民主党の地盤だったということに。ウィキペディアで確認をとってみた。引用する。70年以上経って「今更……」と思わぬでもなかった。人種差別は依然として存在しており、改善されなければならない部分なのだろうが、数の力にものをいわせた『風と共に去りぬ』潰しにも想像され、詳細な経緯を知りたくなる。原作の終章で、ようやく自分にとってレットがかけがえのない存在であるに気づいたスカーレットであるが、レットは去り、絶望感の中でスカーレットは遂に悟るのである。黒人の奴隷化を肯定することが目的で制作された作品でないことは映画を観ればわかるはずのことなのだから、黒人が奴隷扱いされた歴史的事実を考慮した上で、上映禁止に関しては慎重に検討されるべきではないかと思うが、甘い考えなのだろうか。 「風と共に去りぬ(原題はGone With the Wind)」は南北戦争の時代の米南部を舞台に、たくましく生きる女性の姿を描いた作品だ。 公開は1939年。